<Header>
<Author: 杜甫>
<Title: 旅夜書懷>
<Format: 五言律詩>
<Year: 2000>
<BookName: 校注唐詩解釈辞典>
<Translator: 松浦友久>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 旅夜書懷（りょやしょくわい）>
<BookPage: 420-422>
<UsedPage: 3>
<Feature: 1, 2, 4>
<End Header>
<Poem>
細草微風岸，
危檣獨夜舟。
星垂平野闊，
月湧大江流。
名豈文章著，
官因老病休。
飄飄何所似，
天地一沙鷗。
<End Poem>
<Translation>
やわらかい草の茂る岸べをそよ風がわたってゆく。高い帆柱を立てた舟の中で私はひとり夜をふかしている。
満天の星は平野のかなたになだれ落ちるかのように輝いて、その空間は果てもなくひろがり、月は大江から湧き上がるようにさし出でて、その光は波立つ水と共にきらめき流れてゆく。 
人の名声は、詩文のみによって得られるものではない$詩文の腕では人後に落ちぬ私もこうして不遇の身だ$。わが官職も、年老いた上に病気とあれば、退くのがあたりまえだ。
かくて流浪の旅を続けるこの身はいったい何に似ているだろう。天空と大地との間を往来する一羽のかもめこそ私の似姿なのだ。
<End Translation>
<Formatted Translation>
やわらかい草の茂る岸べをそよ風がわたってゆく。
高い帆柱を立てた舟の中で私はひとり夜をふかしている。
満天の星は平野のかなたになだれ落ちるかのように輝いて、その空間は果てもなくひろがり、
月は大江から湧き上がるようにさし出でて、その光は波立つ水と共にきらめき流れてゆく。 
人の名声は、詩文のみによって得られるものではない$詩文の腕では人後に落ちぬ私もこうして不遇の身だ$。
わが官職も、年老いた上に病気とあれば、退くのがあたりまえだ。
かくて流浪の旅を続けるこの身はいったい何に似ているだろう。
天空と大地との間を往来する一羽のかもめこそ私の似姿なのだ。
<End Formatted Translation>